知られざるアニメーション 映画

知られざるアニメーション

短編アニメーション作品と作家の紹介、アニメーション映画祭情報。

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Web Designing』で「ヤマムラ月報」連載中
カフカ 田舎医者』5/30 DVD発売

砂の影



配給宣伝でお世話になっているスローラーナー製作の映画『砂の影』がユーロスペースでレイトショー公開中です。
懐かしい8ミリフィルムで撮影された劇場映画という事で話題になっていますが、真っ向から映画に向かっていく姿勢の感じられる、いわゆる「媚のない」作りに応援したくなります。

>砂の影ブログ「山村浩二さんに、教えて8ミリ!」

というインタビューもちょっと前に答えました。
久しぶりに8ミリカメラと映写機を引っ張りだしました。


愛用だったPowerBookがDVDドライバーが壊れ、ボディもひび割れて接着剤でくっつけているひどい状態だったのと、旅行に携帯するときの重さに閉口していたので、発売すぐに飛びついたMacBook Airでいまこのブログを書いています。
最新のMacOSの進化と細かな配慮に喜んでいるのですが、8ミリカメラと比較するのも変ですが、デジタル機器は何でもできるようで、8ミリカメラを昔手にしたときの様な無限の創造の可能性を感じる事がないのが不思議です。
  1. 2008/02/25(月) 21:33:17|
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街のあかり



先日アキ・カウリスマキの新作『街のあかり』の試写を見てきました。まったく観客にこびる事ないストイックな映像に、ブレッソンの「ラルジャン」と重なりました。ラストには心震え、ここ近年のカウリスマキ作品の中でも出色の出来だと感じました。「映画にこれ以上なにが必要なんだい?」と問われている気がします。
公開は、ユーロスペースで7/7から。
今年は、カウリスマキ生誕50年+ユーロスペース25周年の記念イヤーで、世界初のカウリスマキへのインタヴュー本の完訳「アキ・カウリスマキ(仮)」(ピータ・フォン・バーグ著)が愛育社より2007年7月上旬刊行予定なんですが、その本の表紙のイラストを描く事になり、一ファンとしては光栄の至りです。

アキ・カウリスマキ[Amazon]
「街のあかり」公式サイト:http://www.machino-akari.com/
  1. 2007/05/30(水) 10:38:37|
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ブニュエルの箱



 ルイス・ブニュエルのメキシコ時代の作品は、日本ではほとんど紹介されていないが、初期と後期のフランスで撮られた有名な作品以上の傑作がゴロゴロしている。紀伊国屋書店から発売されているDVD BOXは、Vol.1に不条理劇の最高傑作『皆殺しの天使』(映画史上最高傑作のタイトルでもあると僕は思っている)はじめ、『河と死』『幻影は市電に乗って旅をする』、Vol.2は『ビリディアナ』『ナサリン』『砂漠のシモン』と宗教と人間の本質を鋭くえぐり出した作品群。まったくユニークでクールな独自の映画言語を構築したブニュエルの才気がみなぎるメキシコ時代の傑作、秀作が並ぶ素晴らしいセレクションだ。映画作家はもちろん、アニメーションを志す人も必見。先月手元に届いた最新のVol.3には『ロビンソン漂流記』『それを暁と呼ぶ』(このタイトルもいい。ゴダールが確か引用していた)『糧なき土地』と、長年見たいと思っていた作品が並び、仕事の余裕ができたら早く見たくてしかたがない。しかしいまは残念ながら2時間のゆとりがとれないので...
 箱のデザインは、ブニュエル映画ファンなら思わずニンマリ、そういえばブラザース・クエイの「ストリート・オブ・クロコダイル」にも同じ箱が出てきた。現代の映像作家は、50〜60年代(『糧なき土地』は32年の作品)にこれだけ超えた表現があった事を自覚して創作に望まなければと思う。
■ルイス・ブニュエル DVD-BOX1~3[Amazon]
  1. 2007/03/06(火) 08:56:39|
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ダニエル・シュミット

 ダニエル・シュミットが亡くなった。64歳。「ヘカテ」は、もし「最も美しい映画」のベスト10を選べと頼まれたら多分入れるだろう、耽美に震える1本だ。「ラ・パロマ」も忘れられない。シュミット監督自身が出演した「アメリカの友人」の殺し屋はとてもはまり役だったと思う。90年代に入ってからの作品は未見だが、64歳とは若すぎる。新作を撮影中だったと聞くが、残念だ。ご冥福をお祈りいたします。
  1. 2006/08/07(月) 18:09:53|
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若さなき若さ

 ルーマニアの宗教学者、ミルチャ・エリアーデは、素晴しい幻想小説作品を多数残していて、私は大変興味を持って愛読している。エリアーデの小説は、時間から逸脱するテーマが多く、文体も現実の時間感覚からはずれて異次元(あの世や夢)の中から現実を覗き込んだ様な感覚を覚え、現実の実存を理解するきっかけを感じさせてくれる。この所「時間」をテーマにアニメーションをずっと考えている自分にとって、いつかアニメーション化できないかと思っている作家だ。天才数学者とさまよえるユダヤ人を描いた『ダヤン』が好きだが、これは長編映画向きで自分には手に追えなそう。ところで、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、エリアーデを原作に、8年ぶりに新作を制作していて、完成が楽しみだ。その映画『Youth Without Youth』は、 復活祭の夜落雷にあった学者の若返りを描く『若さなき若さ』が原作で、コッポラが大変感銘を受けて、映画化に踏み切ったと聞く。「エリアーデ幻想小説全集(3)」(作品社)に収録されているので(『ダヤン』も)興味ある方はぜひ一読をお薦めするが、あのコッポラでさえ、この映画化は自主制作だという。もちろんアニメーションの自主制作とは予算の桁が大違いだが、コッポラの元に届く企画は、ギャングものばかりで、しかたなく自主制作に踏み切ったそうだ。コッポラほどになっても自分のやりたい事を本当に理解してくれる人はなかなか居ないと言う事か...
■Youth Without Youth公式ホームページ
■エリアーデ幻想小説全集(3)1974‐1982 [Amazon]
  1. 2006/01/17(火) 08:55:49|
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Koji Yamamura