
第8回ヴァルナ国際アニメーション映画祭(ブルガリア、09.10-15) 終了。
今回は審査委員長として映画祭に関わった。
観客はちょっと少なかったが、自分の回顧上映の反響も想像以上に高く、ブルガリで上映できたことに感謝。

ヴァルナは黒海に面した古都でとても美しい。野良猫や野良犬が沢山いて、最近東京では失われた人間と動物との緩やかな共存が心地いい。

グランプリは 「Mother and son」(ロシア、監督;Andrei Ushakov)
見かけはシンプルでミニマムだが、 ひさしぶりに素晴らしく豊かなアニメーション出会えて興奮した。
http://www.kinoglaz.fr/u_fiche_film.php?num=7624その他には、Best Children Film Awardに「Demoni」ブルガリア、クロアチア、ドイツ、監督:テオドール・ウシェフ)、Best Graduation Film Awardに「Uncle Pista」(ハンガリー、監督: Borbála Tompa)Varna Municipality Awardに「Out of play」(ロシア、監督:イワン・マクシーモフ)。

自分たちの審査のカテゴリーで賞を出せなかったが、ブルガリア・アニメーション・ユニオンの賞を受賞した「Father」(ブルガリア、クロアチア、ドイツ、監督:Ivan Bogdanovほか5名、脚本にフィル・ムロイの名前も)
難しいテーマを扱った最近流行のドキュメンタリーアニメーションで、とても強度のあるグラフィックの完成度が圧倒的。
http://father-film.com/en規模は小振りだが、よいフィルムに出会え、とても勉強になった。いい映画祭に参加できて嬉しい。
http://www.varnafest.org/?lang=en
- 2012/09/16(日) 05:52:00|
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「オタワ国際アニメーション映画祭」のポスターのビジュアルを担当。
Ottawa International Animation Festival poster by Koji Yamamura
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Ottawa International Animation Festival
- 2012/03/11(日) 13:44:01|
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昨日から台湾の依蘭で開催されている第1回Kavalan International Short Film Festivalにゲスト参加しています。大型の台風が台湾に迫っていて、夕べは雷が台北の山々の輪郭を照らし出し、どこか懐かしさを感じさせる台北の家々の軒を雨が濡らしていました。
今日の午前中はChina Timesの取材を受けました。インンタビューを受けると日頃言葉にできていなかった自分の考えをまとめられ、自分でこう考えていたのかと気付かされます。
台湾では初めての短編の国際映画祭で、スタッフの1人はプログラムがばらばらだと話していましたが、特集上映としてデイヴィッド・リンチとデイヴィッド・オライリーというダブル・デイヴィッド、川本喜八郎特集とスタレビッチ、トルンカ、ポヤールから台湾、スロバキア、イギリスの近作を組み合わせたパペット特集など、意外とありそうでないプログラミングでいいのではないでしょうか。依蘭は人形劇の伝統があるので、人形アニメーションのプログラムを組んだようです。デイヴィッド・オライリーくんが前半来ていたのですが、僕の到着と同じ日に帰国されて、残念ながら再会できませんでした。

17:40から自分の特集上映「Kids Land Filmmaker in Focus: Koji Yamamura 童樂園焦點導演:山村浩二狂想曲」で舞台挨拶と上映後にQ&A。それほど大きな会場ではないのですが、チケットはすべて売り切れ、普段映画の時は売らないサイドの席も追加で販売。この映画祭で一番の入りとなりました。
遠くの街から僕のプログラムを目当てにに来てくれている人たちがいるとスタッフから聞いて嬉しかったです。

国際コンペには和田淳くんの「わからないブタ」が入っています。今回はじめは審査員を依頼されたのですが、全日の参加が難しく後半数日だけの参加となったので、審査員ではないのですが、閉会式のプレゼンテーターを依頼されて、アニメーション部門の受賞者に賞を渡す役をします。
その28日の閉会式には、台湾を代表する映画監督の侯 孝賢(ホウ・シャオシェン)さんも参加されるそうで、一ファンとしていまからお会いするのが楽しみです。優れた映画は沢山ありますが、鑑賞する度に心身ともに「良い」感覚が染みてくる映画はそうないのです。
http://www.kisff.tw/2011/index.php
- 2011/08/28(日) 00:50:53|
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カナダ国立映画制作庁(NFB)との共同制作の短編アニメーション『マイブリッジの糸』(2011年、12分38秒)が、第35回モントリオール世界映画祭(8月18日~28日)の短編映画のコンペティションにノミネートされました。他10作品との競合です。
SHORT FILMS IN COMPETITIONモントリオール世界映画祭は、カンヌ、ベルリンなどと同じFIAPF公認の映画祭で、77年に始まり、毎年8月末~9月初頭に開催されているトロント国際映画祭と並ぶ北米最大規模の映画祭です。

『マイブリッジの糸』は、9月17日より恵比寿・東京都写真美術館ホールにて3週間限定ロードショー公開されます。
- 2011/08/03(水) 22:22:37|
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7/1、オープニング上映に並ぶ観客。1,000人入る劇場は通路まで満員。
ゲストはオープニング作品『Habemus Papam』の主役、俳優のミシェル・ピコリさんフランス西岸の港町、ラ・ロシェルで開催さいれている第39回ラ・ロシェル国際映画祭にゲストとして来ています。
丁度夏休みが始まって、観光客の開放的な気分が伝わってきます。まるでジャック・タチの『ぼくの伯父さんの休暇』のようだと、到着して爽やかな青い空とヨットの並ぶ港を見て思っていたのですが、その『ぼくの伯父さんの休暇』のノベライゼーションが映画界へのキャリアの始まりである脚本家であり、俳優、監督も務めるジャン=クロード・カリエールさんも同じ映画祭のゲストとして参加しています。ジャン=クロード・カリエールさんは、僕の敬愛するルイス・ブニュエルの多くの作品『小間使の日記』『銀河』『欲望のあいまいな対象』など後期の作品群の脚本を20年間務め、俳優としても出演しています。他の脚本作品には、フォルカー・シュレンドルフの『ブリキの太鼓』、アンジェイ・ワイダの『ダントン』、大島渚の『マックス、モン・アムール』、フィリップ・カウフマンの『存在の耐えられない軽さ』、ゴダールの『勝手に逃げろ/人生』など素晴らしいキャリアです。
僕の特集は、フランスでの劇場公開作品の
子ども向けプログラムと、『キッズキャッスル』『頭山』『バベルの本』『年をとった鰐』の2プログラム。
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http://www.festival-larochelle.org/festival-2011/hommage/koji-yamamura7/2の午前と午後とでその2プログラムが上映されて、それぞれ舞台挨拶と質疑応答を行いました。16時からは今回この映画祭の後5日間の連続講演合宿をするフォントヴロー修道院のディレクターのカワ・トポールさんとトークをしました。通訳はずっとアテンドしてくれているイラン・グエンさん。
同日の夜22:15からは、ジャン=クロード・カリエール脚本のブニュエル作品『昼顔』と『こどもの形而上学』が併映されるので、カリエールさんと共に舞台挨拶をしました。この企画は本当に嬉しい。舞台に上がる前にカリエールさんから包容されて、その時の厚い彼の胸板が記憶に刻まれました。
今回はカリエールさんの展覧会もあり、映画のスチールや、ブニュエル監督や大島渚監督の直筆の手紙、スケッチ画や映画のポスターなどが展示されていました。フランス版の『ブリキの太鼓』はロラン・トポールが描いていたり、『マックス、モン・アムール』はアンドレ・フランソワが描いていて、ポスターの絵の別バージョンのリトグラフの展示もあり、大好きなフランスの画家達の絵にも計らずして出会えたのは嬉しかった。
滞在中、
カイエ・デュ・シネマ、
Radio France International、
Inter Cine THの取材を受けました。
Brefという短編専門の雑誌(短編映画の専門誌があるところがフランスは凄い)では、事前にメールでインタビューを受けて、今回の来仏にあわせ5ページの特集記事を組んでもらいました。また
Anime Landでは2ページのレビューを書いていただきました。
秋のフランスでの劇場公開もあり、このような形で自作を紹介していただいてとても感謝しています。
明日は、バスター・キートン映画の生演奏を見た後、フォントヴロー修道院へ移動します。
- 2011/07/03(日) 08:40:05|
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「こどもの形而上学」が、バルセロナで開かれるこども映画祭「My First Festival」(11月20日~28日)の「Little Experiments」プログラムで招待上映されます。
My First Festival ☛
http://www.elmeuprimerfestival.com/Little Experiments ☛
http://www.elmeuprimerfestival.com/index.php?lg=2&id=9
- 2010/10/24(日) 14:42:32|
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『カフカ 田舎医者』が「
MASTERS OF ANIMATION: LUIS COOK'S FAVORITES」で上映されます。これは2年前のザグレブの短編イヤーでグランプを受賞したLUIS COOKのセレクトしたプログラムです。グランプリ受賞者が、2年後の名誉会長となり、自分が影響を受けたり、好きなアニメーションを1プログラム選ぶシステムです。僕も2006年に出席したとき同じセレクションプログラムをつくりました。2年に一度過去のマスターピースを上映するのは、アニメーション文化を継続的に伝えていく上でとても有意義なプログラムだと思います。
ザグレブのコンペは、2年に1度ということもありますが、丁寧なセレクションで今回も粒ぞろい、今重要なアニメーション作品が目地多しです。スクリーンで見るのが楽しみです。
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ザグレブ公式サイトまた『頭山』がアヌシー2010の
Prizewinning shorts The 2000sプログラムで上映されます。今年は50周年記念といことで、受賞作のプログラムが沢山組まれています。
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アヌシー公式サイト
- 2010/05/22(土) 09:51:33|
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British Animation Awardsは略してBAA、これが羊の鳴き声の英語Baaと同じことから、ユニークな賞の記念としてトロフィーの代わりに、受賞者にアニメーション監督が描いた羊の原画が贈られます。
今年、2010年のbaa artistの1人に選ばれて、ぼくも羊の絵を描きました。
BAAのサイト>Awards Gallery>2010をクリックすると今年のbaa artistのイラストレーションのリストが見れます。
British Animation Awardsは、イギリスのアニメーションに与えられる賞で、1996年から2年毎に開催されています。
イギリスの自国内だけでこれだけ層の厚い作品群があることは、日本の短編制作者も自覚しないといけないかなと思います。
British Animation Awards
http://www.britishanimationawards.com/
授賞式は4月8日ロンドンのBFIにてに開催され、ぼくの絵はBest Short Filmに輝いた『The Black Dog's Progress』のStephen Irwinさんが受賞しました。
『The Black Dog's Progress』は、
ここで全編視聴できます。
今日、本人からもお礼のメールが届き、僕の絵をとても喜んでもらえたようで良かったです。
Stephen Irwinさん自身のブログでも受賞のことを触れています。彼のホームページも作品が沢山見れて充実しています。
http://www.smalltimeinc.blogspot.com/http://www.smalltimeinc.com/
- 2010/04/11(日) 09:12:43|
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