知られざるアニメーション 日記

知られざるアニメーション

短編アニメーション作品と作家の紹介、アニメーション映画祭情報。

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NFB



毎日氷点下のモントリオールの街をアパートからNFBまで地下鉄とバスで通っています。
今日は夕べの雪と雨で地面が凍っていたので、ついタクシーを使ってしまいました。
僕のNFBの部屋は、西の端のフランス語アニメーション部門の一角「ルネ・ジョドアン通り」にあります。ルネ・ジョドアンは『三角形のダンス』の監督で、フランス語部門を設立したプロデューサーです。NFBの廊下には歴代の作家の名前がついていて、「ルネ・ジョドアン通り」と平行しているのが「イブリン・ランバート通り」、その隣が「ノーマン・マクラレン通り」となっていて、NFBの歴史を知っているとちょっと感慨深いです。
いまはここで最後のエンドロールを作っています。
そういえば先日数年ぶりにコ・ホードマンさんと廊下で帰り際にすれ違って立ち話。新作のオランダとの共同制作の映像の仕上げで時々来ているそうだ。

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お昼はいつも館内のカフェテリアで日替わりプレートを買って、アニメーターが集まる部屋に持ち込んで、みんなで食事しています。金曜日はジャンクフードの日だそうで、今日はあんかけツナサンドにミックスベジタブル、ポテトとコールスローサラダでした。いつも食事に集まるメンバーは、リンさん、マーティンさん、エリスさん、技術のランドルさんなどなど。日によって、入れ替わり立ち代わり、色々な人が食事をしにやってきます。ポール・ドリエセンさんが一度いて、いろいろお話をしましたが、このところ見かけていません。プロデューサーのマイケル・フクシマさんやマーシー・ページさん、管理、事務関係の人はどうもここへは来ないようです。

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いよいよ来週月曜日は、ノルマン・ロジェさんと『マイブリッジの糸』の音楽取りです。古楽器演奏者によるヴィオラ・ダ・ガンバ、リコーダーとピアノの競演。火曜日は効果音録音で、どちらも大変楽しみ。ディレクションも頑張らないと。

蛇足ですが、日本では「ノーマン・ロジェ」と表記されていることが多いですが、今回日本語版のクレジットでは「ノルマン・ロジェ」としています。元々フランス語圏の人で、「ノルマンディー人」という意味があるそうで、イギリス人の「ノーマン」・マクラレンとは綴りも違います。
  1. 2010/11/27(土) 13:20:14|
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バンクーバーの4日間

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11/19 金曜、バンクーバー着。今回講演でお世話になるエミリー・カー美術大学 (Emily Carr University of Art and Design)の教授マーティン・ローズ(Martin Rose)さんの案内で、大学の見学と学生達の制作をみる。

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11/20、 Anne-Marie Flemingさんのお宅でアニメーターのランチ・パーティー。50年代に建てられた大きなマンションで、凄く素敵な広いお宅。30名ほどの地元のアニメーション関係者が集まる。文化庁の新進芸術家海外研修制度でバンクーバーに9月から来ている大山夫妻も先に来ていた。マーブ・ニューランドさんとも初めてきちんとお話しをした。NFBでマイケル・フクシマさん、ノルマン・ロジェさんとも仕事をしているPaul Morstadさんが4ヶ月の赤ちゃんを連れて来ていて、とてもかわいかった。
 その後、講義まで少し時間があいたので、すぐ近くの大山君のマンションにお邪魔してコーヒーをいただく。

19:30からエミリー・カーでの講演。講演後、サインを求める学生とQ&Aの続きで1時間ほど舞台の下で話をする。マーティンさんによるとこれほど多くの人が集まったのも初めてで、講演者にサインを求めるのを見たのも初めて見たとか。アンケートを見てもとても反応がよかったので、嬉しかった。

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残り二日は、大山慶くんと奥さんと一緒に市内観光。初日はバンクーバー美術館と、ガスタウンへ。帰り道大きな古本屋で3冊購入。翌日の午後はスタンレーパークへ歩いて行くつもりが、あまりの寒さにタクシーで公園の端のカフェへ。その後、またタクシーで移動して公園内の水族館見学。マイナス6度はきつい。評判の居酒屋「金魚」で楽しい夜は終わった。この2年間、藝大と『マイブリッジの糸』の制作に追われ、ほとんど休みをとっていなかったので、これほど何の目的もなく2日も遊んだのは久しぶり。大山君ありがとう。

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トロントでの講演のリアクションがいくつか。
>Reel Asian's Blog
>Review: Koji Yamamura: Mastery of the Form – RAFF 2010
>Saturday morning cartoons: a master class with Koji Yamamura
  1. 2010/11/26(金) 13:02:38|
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カナダ滞在02:モントリオール

月曜日15日からモントリオールに移動、NFBでの新作の仕上げとして、音楽とサウンドミキシングを12月にNFBのスタジオでを行います。
これらの長期滞在、モントリオール市内のアパートが活動の拠点です。

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NFBのスタジオにも専用オフィスを用意してもらいました。

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新作は、7年越しの企画で、タイトルは『マイブリッジの糸』。
共同制作は、NHKとポリゴン・ピクチュアズ。カナダに来る直前に2年間掛かった映像の部分が完成しました。NFBとしてはじめて日本との共同制作です。
NFBのプロデューサーマイケル・フクシマさんのインタビューから、この作品への期待値がが分かるかと思います。自分自身もいままでの作品からもう一歩先に進めたと思っています。

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© 2011 National Film Board of Canada / NHK / Polygon Pictures

音楽はノルマン・ロジェさん。昨日実際に会っての初の打合せ。ロジェさんとは旧知の仲ですが、一緒に仕事をするのは初めてでとても嬉しいです。ノルマンさんはフレデリック・バックやNFBの数多くのカナダ・アニメーション作品を手がけ、その中にはオスカー受賞作もいくつかある、アニメーション音楽界の第一人者です。
打合せはさすがにベテランでスムーズに進み、来週に仕上がってくるラフスケッチが大変楽しみです。

明後日からはバンクーバーに移動して、週末Emily Carr University of Art and Designで上映と講演を行います。現地では30名ものアニメーターとのランチも予定しています。文化庁の新進芸術家海外研修制度でカナダに1年滞在してる大山慶くんのお宅にもお邪魔する予定です。

そして来月12月2日から5日まで、モントリオールのCinémathèque québécoiseで開催されるアニメーション映画祭Les 9es sommets du cinéma d'animation de Montréalのメインゲストとして回顧上映と講演、そして95点に及ぶ原画をノーマン・マクラレン・ギャラリーにて展示します。こちらの模様は、また後日。

  1. 2010/11/18(木) 09:39:13|
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RISDとハーバード大学

18日モントリオールからボストンにわたり、ハーバード大学(Harvard University Department of Visual and nvironmental Studies/VES)へ。アニメーションをここで教えているルース・リンガフォードさんと会う。ルースさんとは一昨年のオタワ以来の再会。ハーバードのアニメーション科は小さいので歴代大体一人のアニメーション作家が担当している。ハーバードははじめて訪問したが、古きイギリス風のレンガ作りの施設の数々にため息が漏れる。その後夕飯を日本映画研究のマーク・ノーズさんとご一緒する。

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正門
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学会発表や、講義などをする部屋。立派。



翌19日、バスで、プロビデンスのRhode Island School of Design(RISD) へ向かう。ここは私立の美術大学で、キャンパスというより町中の建物がそれぞれ教室やギャラリーや寮になっている。広島で選考委員をご一緒して以来、親しくしているエイミー・クラヴィッツさんがアニメーションを教えてる。ここではFilm、Video、Animationと映像がひとまとまりでひとつの専攻になっている。教室やスタジオも充実していて、16ミリフィルムから徐々にビデオ、デジタルに移行している。アニメーションの教室が入っている建物は、昔奴隷市場だったとか。なんともアメリカの歴史を感じさせられる。

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エイミーさんのクラスの様子。
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撮影スタジオ。ここよりもっと大きなスタジオもあった。右はキャラクターデザインの授業。
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講演会場と講演の様子。  
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ポーランドのアニメーション評論家でこの大学でも教えているMarcin Giżckiさんからビデオインタビューを受ける。右の写真はエイミーさんとDavid Polonskyさん。

16:30から上映と講演。アニメーションの4年生、両親が日本人のYumiさんが通訳を助けてくれた。今回の上映と講演は、学生がとても楽しみにしていてくれたようだ。大きなホールで上映設備も整っていて、熱心な質疑応答が続いた。
『戦場でワルツを』(Waltz with Bashir)のアート・ディレクターDavid Polonskyさんが講演のため来校されていて、僕の上映とレクチャーを見てくれて、『カフカ 田舎医者』がとても美しいと、言葉をいただいた。


翌日20日はハーバード大学での上映と講演。春休みに入っているということで、学生は少なかったが、北米唯一のル・コルビュジエ設計の建物、カーペンターセンターのレクチャー室での上映はなかなか綺麗で、講義もこちらの歴史学部の院生の永原さんの通訳に助けられ、学生も興味深く話を聞いてくれた。ハーバードの建築を卒業して『フランク・フィルム』をつくったフランク・モリスさんもニューヨークから僕に会いに来てくれた。ここでアニメーションを教えていた事もあったという。他にもここの卒業生のキャロライン・リーフさんが教えていたし、ミラエラ・パブラトヴァさんや、ピョートル・ドゥマウァさんも先生をしていた。来年はイゴール・コヴァリョフさんが教授になるらしい。

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フランク・モリスさんと。右は講演の様子。
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ルースさんの部屋がある建物
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ハーバード大学ホールの中は、ハリーポッターのような豪華な食堂。なぜか一年生しかここで食事出来ない。教授もだめだとか。(中は撮影しないでと言われたので、右の写真はネットで見つけたもの。)

夜は、一昨年ヤマムラアニメーションにインターンできていたハーバードの学生ディヴィッド・ライスくんに案内してもらってボストンを散策、マーケットのレストランで名物のロブスターを食べてきた。思ったより味がしっかりしてて美味しかった。

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  1. 2009/03/23(月) 15:32:09|
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モントリオール

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藝大の視察で、岡本教授と15日夜からモントリオールに来ている。
一昨日は、前のエントリーでも書いたシネマテーク・ケベコワーズ(Cinémathèque québécoise)を見学。カナダのアニメーションの資料の収蔵がとても充実していて、今回もちょうどアニメーションの展覧会があり、マクラレンが作画していたテーブルや、『算数あそび』、『フェリックス』、『老人と海』、『木を植えた男』、『飢餓』(CGだけど、線の動きを設計した原画がある)、『恐竜ガーティ』、『エア!』などの原画を見る事ができた。地下の収蔵庫にはもっと多くの原画やポスター、映画のスチール等がストックされていた。監督や俳優毎に雑誌などの記事を切り抜いてストックしてあり、僕のファイルもあるという。変な気分だ。こういったアーカイブが日本にぜひ欲しい。

午後はConcordia Universityのアニメーションコースを見学。 到着したらいきなり学生がまっているから、お話を、と今回学内を案内いただくCilia Sawadago教授に言われ、唐突にレクチャーを始めなければいけなかった。こちらは大学の見学だけのつもりだったので、戸惑ったが、念のために持っていった自分の作品のDVDを上映して、質疑応答に答えながら話をした。あとで聞いた話では学生は満足してくれた様でよかった。
ここの学部は3年間で修了、NFBの監督も沢山教えにきていて、クリス・ヒントンさんも長年教職を務めていた。以前うちで手伝ってもらっていた清瀬さんもここの大学の卒業で、ヒントンさんが先生だった。そのヒントンさと一緒に韓国プチョンでお会いたPeter Rist教授ともお目にかかって少し話ができた。

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以前台湾国際アニメーション映画祭でお世話になったイ=チョンさんが、フレデリック・バックさんの次男、フランシスさんと結婚されていて、バックさんとのディナーに誘っていただき、フランシスさんのお宅で楽しい一時を過ごした。バックさんは今84歳、いつまでもお元気でいていほしい。
思えば自分がアニメーションの世界に興味を持ったころ、バックさんは現役で製作をされていた。アニメーションを始めたのが40代の頃と遅いデビューだ。広島で『木を植えた男』がグランプリ、パルンが続々と作品を出し、クエイ兄弟やニック・パークが新人という映画祭での環境が、自分の中でひとつの基準になっていたから、どうも今の映画祭に満足できないのも仕方ないかもしれないと思った。
『カフカ 田舎医者』を製作していた時、なぜかいつもバックさんの事を考えていた。一枚一枚の絵に心を込める事。スタイルは違うが、アニメーションに対する情熱や愛情は世界共通だと思う。


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昨日、17日はNFBの見学。二度目の訪問で、いろいろと新鮮な驚きがあった。どこまで製作中の作品に言及していいか分からないので、あまり詳しくは書かないが、来年、再来年はNFBの短編がとても楽しみな年になりそう。特に今回製作現場を見学した中では、ミシェル・レミューさんとテオドール・ウォシェフさんの作品が楽しみ。
自分自身のNFBとの製作の話もプロデューサーのマイケル・フクシマさんと打合せをして、一つ前進した。しかしこれからまだまだ考えなければ行けない事、試さなければいけない事が沢山あり、今回の見学での刺激を大切にして制作を進めたいと思った。

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クリス・ヒントンさん、ノーマン・ロジェさん、ジャネット・パールマンさんらも合流して沢山のNFB関係者とディナー。
下の写真はレストランの近くのセント・ローレント通りの有名なスモークミートの店。『Ryan』でライアン・ラーキンが覗き込む店で、この通りでラーキンは物乞いをしていた。胸が痛くなる。(ラーキンへの僕の思いはアニメーションズでの評論『ライアン・ラーキン、創造と現実』を読んで下さい。)

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  1. 2009/03/18(水) 20:47:27|
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『つみきのいえ』オスカー受賞

『つみきのいえ』オスカー受賞しましたね。おめでとうございます。

作品に対する個人的な思いについては、企画自体の動機や表層的なストーリーには不満を感じるものの(これはプロデュース側とシナリオの問題です)、それをしっかりした作画の技術で形にした加藤くんはじめ若いスタッフに敬意を評したいと思います。加藤くんのいままでのちょっと閉じた世界の作品から、ひとつ開かれ昇華された作品(これは逆にプロデュース側とシナリオの共同作業の成果でしょうか)だからこその評価だと思うし、手書きに拘ってまじめに取り組んでいる作品が受賞した事は嬉しい結果でした。
個人的に本人にもお祝いのメールと共に伝えましたが、この受賞で今後の若いクリエーターの指針になる存在になったのは確かだと思うので、この世界を一般に広報する任をぜひいっしょに担っていって欲しいと願っています。
6年前の自分の経験と今回の加藤くんの様子を見ていても、アカデミー賞以外、短編アニメーションがマスコミに取り上げられる機会はほとんどないので、その点も今回の受賞は良かったです。日本には大藤信郎、久里洋二、川本喜八郎、岡本忠成といった短編アニメーション、インディペンデントアニメーションの独自の歴史があることを理解している人がはたしてどれほどいる事でしょうか。

YOMIURI ONLINEの社説で、短編の公開の機会の少なさと共に教育の必要にふれていますが、教育という点で日本はまだこの数年やっとアニメーションに対して必要を感じ始めた所で、若手育成も大切ですが、製作や公開の場もふくめ、問題は山積み、いまは作家それぞれが努力してなんとか成果をだしているのが現状です。
本当は、僕や加藤くんの様な作り手が教育や広報の役まで負わなくていいように、短編アニメーションを支えてくれる、いろいろな人材の広がりが出来てくるとありがたいのですが。
  1. 2009/02/24(火) 13:28:12|
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声の力

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川本喜八郎さんからお知らせいただき、2月5日木曜、プラダのガラス張りの近代建築の迎えにある表参道・銕仙会能楽研修所の能楽堂で「声の力 古典芸能による声の復権 vol.II」の第1回を観た。風邪気味で微熱があり、体調が悪かったがちょっと無理して行って大正解の公演だった。

一番の関心だった松岡正剛さんの能舞台での講演「言葉・声・歌」は、知の巨人と呼ばれる氏の博学を古代から現代、ヨーロッパからアジア、日本へと時空を超えて展開し、1時間ほどがあっという間の密度で話は終わった。まだまだ語りきれない感じだったが、僕が引っかかったキーワードは「フィグーラ」と「バイブレーション」、日本語の文字と音声との奥行き、多義性の話が面白かった。

2人目の演目は、元NHKアナウンサーの山根基世さんのニュースと詩の朗読。能舞台でNHKニュースを生声で聞く体験で、我々日本人が日常的に聞き流しているニュースの声の美しさを再認識させられた。言葉は、人と人との体の震えの交信だという当たり前のようで、デジタル化された現代では忘れがちな話が印象に残った。

続いて山本東次郎さんの間狂言からの語「那須」は、ひとり何役も次々に演じ分ける迫力ある圧巻の演技で、真直ぐな芸の深さを感じた。

この企画を主催された観世銕之丞さんの「景清」は、仕舞といってもすごく小さくゆっくり制御された動作で、「景清」の悲しみを演じきられた。

銕之丞さんの始めのご挨拶の言葉で、能の稽古で悲しみを演じるのに悲しい声の演技をする事を師匠から嗜められた、心の奥で悲しみを熟成させ、それが息となって滲み出てきてはじめて悲しさが観客に伝わる、という主旨の話をされた。
この言葉は、すべての表現者が肝に命ずべき言葉だと感じた。

残念ながら次回の天台声明、グレゴリオ聖歌、コーラン、神歌から構成される4大宗教の「祈りから歌へ」も大変興味深いが、当日藝大の二次試験日で行ける可能性が低い。第3回以降また勉強したいと思う。


第1回 2月5日(木) 言葉と声の関係ー情報の伝達と感情の伝達
総論「言葉・声・歌」(松岡正剛)  
ニュース、詩の朗読(山根基世)
語 那須(山本東次郎)
能「景清」より語り、仕舞(観世銕之丞 他)

第2回 2月12日(木) 祈りから歌へ
天台声明(梅宮亮全)   
グレゴリオ聖歌(コール・マリエ 石川和子指揮 他)
コーラン読み(フセイン・ドゥラクオゲル)
神歌(観世銕之丞 他)

第3回 2月19日 言葉から歌へ
琵琶歌(岩佐鶴丈)
能「朝長」より語り、クドキ、下歌(観世銕之丞 他)
オペラ 「カーリュウ・リバー」より(経種廉彦)予定

第4回 2月26日(木) 実技を中心に
狂言 「末広」 山本東次郎
能  「隅田川」観世銕之丞

受講料 通し券 10,000円
会場 表参道・銕仙会能楽研修所  18時30分開演

お申し込み・問い合わせ
銕仙会 03-3401-2285
  1. 2009/02/07(土) 14:09:53|
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インタビュー from アルゼンチン

この数日、毎日、アルゼンチンの映画評論家からインタビューをメールで受けています。
アルゼンチンといえば僕が影響を受けたボルヘスの故郷だ。
こちらに負担をかけない様に、1日一つの質問だけ。
こちらもそれに1日一回、数行の返事を書いている。
どれも僕の作品の深い所に関わる言葉を選んで質問してくるので、とても知的でスリリングな思いをしています。

記事が出来上がったら具体的にここで紹介します。
  1. 2008/08/05(火) 00:07:27|
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雑記

先月からの近況をあれこれ。
6月は毎週藝大の授業と会議、毎週1件雑誌か単行本の取材があった。
去年から書いていた『くだもの だもの』の続編、石津ちひろさんの『おやおや、おやさい』を脱稿。ストーリーがマラソンなので、沿道の観客など、登場野菜が随分多い。モデルの野菜を買ってきては、描き終ると晩ご飯のおかずにしていた。普段買わないような野菜も意外と美味しくて、発見のある楽しい仕事だった。福音館書店「こどものとも」2009年1月号として年末に発行される。
7月には国立能楽堂に千五郎狂言会を見に行く。米寿を迎えられた茂山千作さんも出演されていてお元気な姿を見られて嬉しかった。
昨日、東京タワーのすぐ近く芝の増上寺にNHKハイビジョン特集の収録の為、狩野一信『五百羅漢図』を見に行く。戦後はほとんど公開されていない貴重な100幅の掛け軸で、その執念を感じさせる異様な描写の絵を直に見られるというので、つい好奇心で番組出演を受けてしまったが、やはりTV のカメラの前でしゃべるのは緊張してストレスを感じる。
その現場で偶然写真家の鈴木理策さんと十数年ぶりかに会う。理策さんも東京藝大の先端芸術科で准教授をされている事を知った。僕もアニメーション専攻で4月から教え始めて、明日でやっと夏休みになる所だ。この数ヶ月は自分の作品にまとめて集中できなかったので、今日から少しずつ集中していきたい。とはいえ来週からヨコハマEIZONEが始まり、Animationsと藝大アニメーション専攻のイベントでいろいろ忙しい。8月が始まると、広島もあるし。
昨日、スロヴェニアで見てからずっと気になっていて、制作スタジオに直接頼んでDVDを売ってもらったエストニアの作品『ドレス』が届き(販売はしていない。手焼きのDVD-Rだった。)見てすぐAnimationsのホームページにレビューを書いた。この『知られざる』でも以前書いたが、もう一度見直して、もっと詳しく紹介したくなったので。

『こどもの形而上学』が、広島国際アニメーションフェスティバルの「現代日本のアニメーション」プログラムで上映される。8月11日11:15中ホールで。『カフカ 田舎医者』は、コンペティション初日の8月7日上映。
また9月に開かれるオタワ国際アニメーションフェスティバルのコンペティションにも選ばれた。Experimental/Abstract Animation category。ナレーションがないインディペンデント作品は、このカテゴリーになる。
  1. 2008/07/17(木) 09:58:15|
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近況

花粉症がつらい季節が続いています。
近況をいくつか。

昨日は久しぶりのAnimationsの会合で、『プリート・パルン』を取り上げて、5時間以上にわたる視聴と討論をしました。近日AniamtionsのWebSiteにアップする予定です。

まだ僕は見ていないのですが、本日発売の『週刊ダイヤモンド』、「アマデウスたち-時代を拓く異才の肖像-」のコーナーに先日取材を受けた記事が載っています。

タイ、パタヤで開催されたAd Festival アジア(Asia Pacific Advertising Festival)で、グリーンピースのシネアド『校長先生とクジラ』"Man & Whale"が"New Director "(Short Film)部門で、シルバーを受賞しました。広告のフェスティバルはよく知らないのですが、嬉しいです。

ずっと準備が続いている、東京藝術大学大学院 映像研究科 アニメーション専攻がいよいよ開講します。
その関連で『ヨコハマ文化情報』の取材も先日受けました。
4月10日は、入学式とともに辞令交付式があります。
うちの息子も高校入学、娘も中学入学と公私とも進学を一度に迎える今年の春です。
  1. 2008/03/31(月) 13:10:34|
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