知られざるアニメーション おんぼろフィルム

知られざるアニメーション

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おんぼろフィルム

Broken down film 1985


 第1回広島国際アニメーション映画祭のグランプリが、手塚さんの「おんぼろフィルム」で、その時学生として初めて国際映画祭を見に行き、このフィルムはとても印象に残っている。実存としてあるフィルムの傷や埃という物質性とフィルムの中のキャラクターの動きの虚構性とを共存させた実験的短編だ。
 生前の手塚治虫さんには、見かけた程度も含め5回ほど会った事がある。もっとも印象に残っているのは、手塚さんが最後の公式の場に出られた、上海国際アニメーション映画祭だ。すっかり痩せて別人の様だった。手塚さんと一緒の当時かなり豪華なホテルに、コンペのゲストとして僕と妻も泊まっていた。朝から円卓を囲んだ豪華な中華が出たが、手塚さんだけ食べられないのでサンドイッチが用意されていた。しかしそのサンドイッチも食べられず、ちょうど隣にいた僕の奥さんに「食べます?」とすすめてくれた。
 手塚さんは、アニメーションの研究のために沢山のアニメーションフィルムを持っていたので「うちにもこんなおんぼろフィルムが沢山ある。」とNHKで話していたのを覚えている。今やフィルムで制作したり、フィルムでの上映を見る機会も減ってきたので、「おんぼろフィルム」の中のギャグにピンとこない人も多いのでは?と心配になる。しかし実験性と娯楽性のバランスがとれたとても良い短編アニメーションだ。



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  1. 2006/06/07(水) 22:30:05|
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