知られざるアニメーション 田舎医者
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知られざるアニメーション

短編アニメーション作品と作家の紹介、アニメーション映画祭情報。

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田舎医者



 昨年から「年をとった鰐」の次の作品、「田舎医者」を制作中だ。(「田舎医者」制作中にイメージフォーラム製作の「Tokyo Loop」で「Fig」を作ったが、これはオムニバスの一部なので。)カフカが原作で、今回は松竹から予算がついて、松竹製作映画になる。いま広島市現代美術館で予告編的映像を流している。以前日記にも書いたが、じりじりと少しずつ前に進む感じで、なかなか形になってこない。最近やっと少しフィルムに有機的な流れが確立しはじめたので、それを後半までどう繋げていくか、それが問題だ。
 話が変わるが、You Tubeで「頭山」が見れてしまう。まあテレビ放送やDVD化した時点で、ある種公共に開かれた訳で、中国では「頭山」の海賊版DVDも売られているし、弱小インディペンデント作品は、それを防いだり戦う時間もお金も力もない。もともとも大した商売になっていないのだが。商売するという事は、ある垣根を作ってそこに入るなら金銭を請求するわけで、創作活動とはまったく関係ない次元で進行している。創作物は、作品として完成して作家の身体の外に形作った瞬間から、ある種公共の共有財産となってしまう。国際法とかなんとかで死後何十年と決まっている。カフカも原作に関しては権利が切れている。共有財産にしたくないなら墓場まで、心の中にしまっておかなければならない。カフカが死後自作をすべて焼き捨てる様頼んだという逸話は、ボルヘスにいわせると、自作の破棄を望んだのではなく、作品が読者に追わせる責任から解放される事を切望していたにすぎないという。人に見せたい気持ちと、人に自分をさらけ出すことの恥辱という背反する気持ちが作者には存在する。僕は能天気な所があるから、面白い物ができたら、ただただ多くの人に見て欲しくなってしまうのだが。しかし最終的にどんな受け手がいて、どう捕らえるか、それは読み手の責任となる、という事か。作品の真の価値は、作者が一番自覚してるはずである。著作権問題と創作活動について漠然と考えている今日この頃。
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  1. 2006/08/06(日) 11:41:42|
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