知られざるアニメーション 桜

知られざるアニメーション

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 1946年、政岡憲三の戦後第一作となる作品『桜』。蝶の男の子と女の子、舞子、風船をもった男の子、船頭など、桜が満開の春の川の情景をウェーバーの音楽に合わせて、セリフなしに描いていく。
 今日は、終戦記念日だが、「桜」イコール軍国主義の日本の象徴で、この花は、アジア諸国には、あまりいいイメージではとられないのではないか。僕の作品「頭山」でも「桜」が話の中心だが、日本人を批判的に描写したせいか、韓国、中国、台湾で上映に立ち会ったときも「桜」そのものへの嫌悪感を表されたことは一度もないが、(無邪気に韓国の観客が「サクラガサク!」というセリフを覚えて喜んでくれている姿に、こちらが躊躇してしまうぐらいだが。)政岡憲三の「桜」は、内容が動画そのものの優雅さを楽しむ様な、娯楽映画とは違う実験作でもあり、興行を予定していた東宝から高尚さゆえに公開を断わられたとう逸話も、「頭山」とは比べ物に成らない当時の政治状況も作用したのでは、と想像する。しかし作家自身には、政治的意図などなく、アニメーション技術への挑戦と生きている事のシンプルな謳歌を表現したかったのではないだろうか。



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  1. 2006/08/15(火) 10:24:08|
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