The Old man and the Sea 1999
もともとアイマックという超大型映像施設の為に制作されたので、今ではなかなかオリジナルのサイズで見る事ができない。「雌牛」や「おかしな人間の夢」の頃の泥臭さが(これも魅力ですが)抜け、洗練された色彩。油絵の具を指で描いていくダイレクトな技法が生み出す画力に圧倒される。今の美術界で、このようにただ正直に絵の巧さを追求しても評価は得られないだろうが、まだ歴史の浅いアニメーション界では、ペトロフの業績は一つの到達点として大きな存在感を示す。原作はもちろんヘミングウェイの同名小説。「雄牛」、「マーメイド」につづき、3度目のアカデミー賞ノミネートで、ついにオスカーを手にした。
「雌牛」の頃から続けていてきた光の表現もますます磨きがかかり、水中からの視線で魚影と舟底に煌めく光と揺らぎの表現力には驚かされる。
■DVD 老人と海[Amazon]
- 2006/09/06(水) 10:30:45|
- アニメーション作品
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子どもの頃に観た上海アニメは水墨画が動いていて、呆気にとられましたが、このアニメーションは油彩画だったので、さらに驚きました。私はキャンバスに何枚も描いたのかと、馬鹿正直に考えてしまったのですが、後に、ガラス板の上に描いて、ガラスに乗った絵の具を少しずつ動かす技法だと知って、とても効率のいい描き方だと感心しました。
ロシアの田舎に、ガラス板に絵を描く村があって、そこには名の知れた画家もいると聞きますが、ペトロフは、そういう伝統的な絵画技法にヒント得たのかな?と思いました。(違かったらスミマセン)
アイマックス・シアター用に制作されたものだったとは知りませんでした。あれだけ大きなスクリーンなら、きっと海が広大に見えるでしょうね。ぜひオリジナルのサイズで観てみたいです。
- 2006/09/10(日) 11:27:09 |
- えび #-
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上海の水墨画アニメーションは、墨で描いた所もありますが、オタマジャクシなどは、和紙をちぎって、ふちを毛羽立たせ、それが墨の滲みに見える様にしたそうです。つまり切り紙アニメーションですね。
ペトロフが、ロシアの伝統的な絵画技法に影響を受けたかどうか興味深いですが、ペイント・オン・グラスと呼ばれるこの技法をはじめて使ったのはポーランドのヴィトルド・ギェルシュで、その後、カナダのキャロライン・リーフ、ウエンディ・ティルビー他、何人かの作家が素晴らしい仕事をしています。油絵を動かすというと、ハンガリーのギーメッシュ「英雄時代」がありますが、こちらは実際に油絵調の絵を何枚も描いて長編に仕立てていますね。
- 2006/09/11(月) 10:55:25 |
- Koji #-
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技法について説明してくださって、ありがとうございます。
上海のアニメーションは、切り絵を用いていたんですね。ビックリ!
ペトロフの技法が「ペイント・オン・グラス」と呼ばれるものだったとは知りませんでした。結構、同じ技法でアニメーション作品を作っている人がいるんですね。勉強不足でした。
それにしてもギーメッシュの「英雄時代」が長編というのに驚かされます。ぜひ、観てみたいです。
- 2006/09/11(月) 18:20:51 |
- えび #-
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