知られざるアニメーション 漫画家

知られざるアニメーション

短編アニメーション作品と作家の紹介、アニメーション映画祭情報。

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漫画家

先日別のある中学生向けの雑誌のメール取材で、

Q:小さい頃影響を受けた本や映画などはなんですか。
という質問があり、

A: 小中のころ影響を受けた漫画家は、赤塚不二夫、楳図かずお、手塚治虫、白土三平、つげ義春、諸星大二郎、など。
小説では、エドガー・アラン・ポー、G.K.チェスタートン(ブラウン神父のシリーズ)、落語の本、星新一、筒井康隆、など。映画は、怪奇映画が好きでした。

と答えた。
 よく取材で子どもの頃好きだったアニメーションを聞かれるが、自分にはテレビアニメより、漫画からの影響が強く、十代の頃は、本気で漫画家になりたいと思っていた。中学、高校と自費出版漫画も数冊つくり、名古屋のコミケの様な会にも参加した事があった。70年代、まだプロデビューする前の鳥山明が地元で出品していた頃だ。その頃は「ガロ」系や「COM」系の、漫画表現の可能性を素直に追求していたような本や作家が多かった気がするが、次第にパロディ、ロリコン物が圧倒的に増えはじめ、自費出版の世界から離れていった。
 当時、漫画からほんとに多くを吸収し、いろいろな知識も漫画を通して得ていたと思う。上記の質問の答えでは、自分の漫画歴を語るには不十分なので、思いつくままに当時好んで読んでいた作家を列記すると、永島慎二、岡田史子(永島さん、岡田さんは、昨年亡くなられて、とても残念でした。広島国際アニフェスで「ふしぎなエレベーター」が受賞した時、遊びに来られていた永島さんから、おめでとうを言われたのが嬉しかった。)、水木しげる、林静一、萩尾望都、大島弓子、吉田秋生、山岸涼子、石坂啓(今年読売漫画大賞の選考委員でご一緒する。嬉しいのと、すこし緊張。)、坂口尚、高橋葉介、大友克洋、森雅之、高野文子、佐々木マキ、たむらしげる、渡辺和博、蛭子能収、花輪和一、杉浦茂、漫画の祖先J.J.グランヴィルの絵など。並べてみると当時の王道からマイナーなものまで、バラバラな趣味ですね。怖いのが多いかな。

 しかしアニメーション作家を目指した20代後半から、すっかり漫画に興味を失い、その後は、話題になったものや人に勧められてぽつぽつ読んだ以外は、ほとんど読まなくなった。というか以前の様に漫画の世界に脳が没頭しなくなって、表面的にしか読めなくなった感じがする。漫画を読む能力というものがある様に思う。

 十代の頃夢見た漫画家とはちょっと違うが、一昨年は「家庭画報International」に『Like a Bird』という『カロとピヨブプト』のコミックを季刊で6回連載した。そして来月から毎日新聞の日曜朝刊書評欄にひとこまマンガ(といっても自由なイラスト)を和田誠さんの推薦で、5週に1回連載する事になった。『連載』という響きが、元漫画家志望の自分にはちょっと嬉しい。
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  1. 2006/09/13(水) 11:26:35|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

「漫画を読む能力」はたしかにありますね。共感します。私もしばらく読まなくなったら、すっかり以前のような読み方が出来なくなりました。
十代の頃は、絵を読んでいましたが、今はセリフばかり読んでいるような気がします。内容しか頭に入らず、絵を読み解く能力が失われてしまったようです。
高校生の頃、先輩が部室に「ドラえもん」の広東語版持ってきたことがあります。セリフが読めないため、絵だけで読むことになり、改めて漫画家の絵の力に驚いたことを思い出しました。
山村さんが好きな漫画家を見ると、絵に読み応えがある作家が多いですね。そして、動きのある絵を描く作家ばかりですね。私も大好きな作家さんばかりです。
自分がなぜ山村さんのアニメーションが好きなのか、分かったような気がしました。
  1. 2006/09/13(水) 19:46:16 |
  2. えび #-
  3. URL |
  4. [ 編集]

マンガとアニメーションは近いようでいて、実は両者の間には距離が結構あるのではないでしょうか?
  1. 2006/09/19(火) 11:37:41 |
  2. Re:Q #-
  3. URL |
  4. [ 編集]

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