知られざるアニメーション ブニュエルの箱

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ブニュエルの箱



 ルイス・ブニュエルのメキシコ時代の作品は、日本ではほとんど紹介されていないが、初期と後期のフランスで撮られた有名な作品以上の傑作がゴロゴロしている。紀伊国屋書店から発売されているDVD BOXは、Vol.1に不条理劇の最高傑作『皆殺しの天使』(映画史上最高傑作のタイトルでもあると僕は思っている)はじめ、『河と死』『幻影は市電に乗って旅をする』、Vol.2は『ビリディアナ』『ナサリン』『砂漠のシモン』と宗教と人間の本質を鋭くえぐり出した作品群。まったくユニークでクールな独自の映画言語を構築したブニュエルの才気がみなぎるメキシコ時代の傑作、秀作が並ぶ素晴らしいセレクションだ。映画作家はもちろん、アニメーションを志す人も必見。先月手元に届いた最新のVol.3には『ロビンソン漂流記』『それを暁と呼ぶ』(このタイトルもいい。ゴダールが確か引用していた)『糧なき土地』と、長年見たいと思っていた作品が並び、仕事の余裕ができたら早く見たくてしかたがない。しかしいまは残念ながら2時間のゆとりがとれないので...
 箱のデザインは、ブニュエル映画ファンなら思わずニンマリ、そういえばブラザース・クエイの「ストリート・オブ・クロコダイル」にも同じ箱が出てきた。現代の映像作家は、50~60年代(『糧なき土地』は32年の作品)にこれだけ超えた表現があった事を自覚して創作に望まなければと思う。
■ルイス・ブニュエル DVD-BOX1~3[Amazon]
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  1. 2007/03/06(火) 08:56:39|
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