© Melnitsa 2007
Lavatory - Lovestory / Konstantin Bronzit / 2007 / 9'15コンスタンティン・ブロンジェットはシチュエーション・コメディーが得意な作家だ。『Switchcraft』では、一つの部屋とスイッチ、『地球の果てで』は、チャップリンの『黄金狂時代』のような、三角形の頂点に立っているシーソーのようにゆれる家、『The God』は、千手観音(?)の像とハエだけ。一度つぼにハマるとおかしさが倍増していく。絵柄や動きは、『地球の果てで』までは明らかにポール・ドイエセンの影響を感じたが、この所の作品は、非個性的といってもいいくらい特長がない。だからこの『ラバトリー・ラブストーリー』を見た時もクレジットがでるまで、彼の作品と気づかなかった。しかし、コンスタンティン作と分かって、その演出の巧みさに納得もした。個人的にはまずラブストーリーというものに全く興味がない。映画でも恋愛が主要なテーマだととたんに白けてしまう。今回は審査という目で見ていたので、個人的な趣味や好みの眼鏡ははずして見ていたせいもあり、テーマやキャラクターの好き嫌いとは別の次元で、良さが伝わった。有料式のトイレの管理人のおばさんの恋物語。日本ではなじみがないが、フランスなんかではよく映画にも見かける。ロシアでもあるのだろうか?狭いトイレの中、花束だけを小道具にして、サイレントで見せきる演出力はさすが。今の短編アニメーションに欠けている「シナリオを練る」という、映画ではあたり前の仕事をしっかりとして、あとは丁寧なアニメーションを付ければ、ここまでの仕上がりといういい見本だと思う。
- 2007/12/03(月) 18:30:26|
- アニメーション作品
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