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イン・アブセンティア



In Absentia 2000
このクエイ兄弟によるこの20分の短編、実写の要素も多いが、個人的に2000年代前半のベスト短編アニメーションに挙げたい。
「イン・アブセンティア」は、ある療養所にいた女性についての実話を元にしている。「ストリート・オブ・クロコダイル」の様なゴシック的な過剰さは無く、「鉛筆」「手紙」「時計」とシンプルなオブジェだけで恐ろしい程の緊張感と緊迫感をもって描いていく技量は、作家として自己の洗練の極みに達している。現代音楽の作曲家、音楽理論家のカールハインツ・ストックハウゼンの音楽もすばらしく、エキセントリックだ。ライプチヒとタフ・アイでグランプリを受賞している。
スタジオを訪問した時、撮影に使った古時計と羊の爪に見立てた缶と毛皮でできたアンティークのオブジェを見せてもらった。すべて自分達で買った物だ。彼等は自分で素材を創作する部分は意外と少ない。既存の古物の囁きを捕らえて、違った側面を提示していく。
最近は、新作の長編映画を撮り終えたばかりのクエイ兄弟。テリー・ギリアムがプロデューサーの原題「ピアノ・チューナー・オブ・アースクェイク」(Piano Tuner of Earthquakes)は、先日8月13日に終わったロカルノ国際映画祭でプレミア上映され、今年日本でも公開予定。「櫛」と「イン・アブセンティア」のスチールを送ってくれたメールに、11月に日本に来ると書いてあったので、多分制作国ドイツと同じころの公開になるのでは?
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  1. 2005/08/20(土) 09:28:43|
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