
昨夜、今回通訳でお世話になるSanoさんに迎えに来ていただき、バルセロナ空港から車で1時間30分ほどでリェイダに到着。なんだかこちらは地中海の温暖な気候で、微妙に暖かかく、初めてなのになぜか懐かしい空気の感じがします。いままで行った事のある他のヨーロッパの国々とちがって、植物とかもすこし熱帯っぽい。
本日28日が正式なオープニングだそうで、オープニング・イベントに少し遅刻して参加。精神的にハンディキャップがある人々のグループへのワークショップを通じて描かれた絵とコメントを元に制作された『サン・ポンの春(Le printemps de Sant Ponç)』<監督:ウジェニー・ムメンターラー/ダヴィド・エピネ(Eugenia Mumenthaler / David Epiney), スイス, 2007, 20'>の上映の途中から参加。この作品はスロヴェニアでも見たが、元になったドローイングをうまくアニメーションで繋いでいて、とてもいい感じのアニメーション。日本語字幕でぜひもう一度見てみたい。
その次は、トーチカさんたちの『
Pika Pika』ライブ。キーボードの生演奏にあわせて、舞台上でペンライトでアニメーションを描いていくパフォーマンスは、ショーとしてとても面白く、完成されていた。数百人はいる満員の観客に蛍光スティックが配られ、最後全員が参加する『Pika Pika』ワークショップとなって盛り上がった。
その後広場に特設された大きな風船の中で立食パーティー。
ゲストの数からとてもこじんまりした映画祭だ。
コンサートがこの後あるようだったが、疲れていたので、ホテルへ帰った。
>
公式サイト
- 2008/02/29(金) 17:39:37|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

成田空港からアップしています。
スペインのアニマク2008に特別ゲストとして参加してきます。バルセロナのちかくLleidaで毎年開催されるコンペティションのない年間ベスト・オブ・アニメーション的な映画祭です。期間は、2月25日から3月2日で、もう映画祭は始まっています。単独作品では度々上映したことのある映画祭ですが、参加は初めてです。毎回、カタログやWebのグライフィックがかわいいので気になっていた映画祭です。
今年の映画祭のハイライトの映像がYouTubeにアップされています。
http://es.youtube.com/watch?v=-Z1jJLXDE-Ihttp://es.youtube.com/watch?v=ImYnYYs1rLw僕の他に「Pika Pika」のトーチカさん、関西の自主上映団体Animation Soupが参加します。今年は「日本」にスポットをあてているそうです。
>
公式サイト
- 2008/02/28(木) 09:13:07|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
映画祭のニュースペーパーの3面と1面。
昨日カメラウーマンが実験的な肖像写真をとってくれた。
左の写真の光の線は、シャッターを開放にしたカメラに向かって
僕がペンライトでドローイングした軌跡。
ヨーテボリは港の近く、運河も流れ、古い建物も多く残るとても美しい街だ。スウェーデンでも南の方に位置していて、特に今年はそれほど寒くないようだ。昨日も日中は摂氏7度、今日はすこし風が冷たい。
1/30午前中、ホテルのロビーで、地元紙のGöteborgs-Postenのインタビューを受ける。

午後は、1時間ほどのセミナー。ここでも数十人の立ち見がでるほど沢山観客が来てくれた。Urval Av Ajanさんの日本のアニメーション史のレクチャーの後、彼の質問に僕が答える形で進行する。
セミナーの後、地元のアニメーション関係者、漫画家とミーティング。よりリラックスした会で、メーキングDVDなど見せて話をする。スウェーデンでアニメーションを作っている人は少ない。僕も『リボルバー』のジョナス・オデル以外、ほとんど知らない。最近のスウェーデンの重要なアニメーション作品を集めたDVDを貰ったので、帰国後見るのが楽しみだ。

夜19時、2回目の僕の上映にむかい、質疑応答に答える。こちらも満員。結構映画祭での上映は、関係者とゲストしかいなかったりとか、お客さんが少なくて寂しい事がままある。今回の様に街の一般のお客さんが沢山来てくれるのは本当に嬉しい。ヨーテボリの皆様、ありがとうございます!
夜はカクテル・パーティーで、その後ホテルへ戻る。
いま時差ぼけで夜中に起きて、これを書いています。このまま起きていて空港へ向かう事になりそうです。
- 2008/01/31(木) 15:44:45|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
上映会場Hagaの客席ザグレブ・アニメーション派のボリヴォイ・ドヴニコヴィチ 、チェコのヤン・シュヴァンクマイエル、イギリスのジョアンナ・クインについで4人目のアニメーションの特別ゲストとして、スウェーデンの「
第31回ヨーテボリ国際映画祭」に招待された。今回は、実質3日の短い滞在だ。1/29、ヨーテボリで一番古い映画館Hagaにて僕の特集上映「Best of Koji Yamamura」。会場に着くと多くの人だかり。140席ほどの小さめの映画館だが、明日の上映とあわせ2回とも2週間前に発売初日に売切れたとの事。折角来てくれたのに入場できない人も数人、ダフ屋らいしき人から券を買っている人も。通訳のトーマスさんがなぜもっと大きな劇場で上映しないのかと嘆いていた。でも見知らぬ地でこれほど感心を持ってくれて、本当に嬉しい。入場前に、Webサイトから僕の顔写真や作品のスチールをフォト・プリントしたものを持参した熱心なファンからサインを頼まれたりした。カフカをスウェーデン語に翻訳した翻訳家の人も見に来てくれてとても気に入ってくれた様子。上映前に挨拶をし、上映後質疑応答。制作方法や、メタモルフォーゼへのこだわりなど多くの質問をうけた。
Göteborgs-Postenに掲載された、スウェーデンのアニメーション評論家
Urval Av Ajanによる、僕の作品レビュー
- 2008/01/30(水) 11:41:26|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
僕の原画展を開催し、審査委員長を務めたスロヴェニアでの映画祭、アニマテカのレポートがAWNにアップされています。
>
Out of the Dark and Off to... London? -- Animateka Festivalここでの原画展は今月一杯で、その後、5月にリスボンでの開催に向け準備中です。
今月末は スウェーデンの
第31回イェーテボリ国際映画祭(1/25〜2/4)、来月はスペインの
第21回カタロニア国際アニメーション展 アニマック2008(2/28〜3/3)の2つの映画祭で回顧上映があり、特別ゲストとして参加します。
こちらは行きませんが、
第19回アンカラ国際映画祭(3/13〜23、トルコ)でも回顧上映があります。
南米最大の国際アニメーション映画祭、ブラジルの
Anima Mundi 2008(リオ・デ・ジャネイロ7/11〜20、サンパウロ23〜27)のビジュアル・イメージを依頼され制作中。歴代の制作者は、キャロライン・リーフ、フレデリック・バック、アードマンスタジオ、ミハエラ・パヴラートヴァー、ビル・プリンプトン、ジョアンナ・クイン、コンスタンティン・ブロンジットと蒼々たる顔ぶれで、身が引き締まります。
夏にはロシアのクロク国際アニメーション映画祭から審査員の依頼も来ているし、広島もあるので、しばらくいろいろな映画祭に関わる事になりそうです。
- 2008/01/17(木) 10:31:32|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
昨日は、10時からまた子供向けプログラムで挨拶と質疑応答。その後11時からKinodorでレクチャー。多くの質問を受け、時間延長で終了。終了後もスロヴェニアの日本アニメーション専門ウェブサイトのインタビューを受け、その後もスロヴェニアの若い女性のディレクターŠpela Čadežさんとイラストを制作している彼女の友達から熱心な質問を受ける。彼女達の話を聞いていて、少なからず自分の作品が若いアニメーション制作者に影響を与えてるのを実感する。
午後は間違えてアードマンのCM作品のプログラムを見る。劇場でCMばかり延々見るのはちょっと妙だった。

クロージング・セレモニーの前にTVのインタビューが1本。
セレモニーは、いくつか障害児の絵を使ったスペインのフィルムの特別上映ではじまる。とてもいいアニメーション。その後、フェスティバル期間中のワークショップで制作されたフィルム、人形アニメーションとSteven Woloshenさんのワークショップで、フィルムをスクラッチしたシネカリの作品に生ギター演奏をつけて発表。その後、審査員が登壇して、すべての賞を発表する。
審査結果は以下の通り。
グランプリはエストニアの女性監督Jelena GirlinとMari-Liis Bassovskajaによる、
THE DRESS
Jelena Girlin, Mari-Liis Bassovskaja (Nukufilm Oü)観客賞と特別審査員賞はハンガリーの学生作品、
LIFE LINEがダブル受賞。
最優秀学生作品賞は、昼間話をしていた、スロヴェニアのŠpela Čadežがドイツの学校で製作した人形アニメーション、
LOVESICK
他にスペシャル・メンションは、上記の賞にもれた作品から5人の審査員がそれぞれ1作品ずつ優秀作品へ言及した。
Koji Yamamura: LOST IN SNOW
Marco de Blois; SHORT LIFE
Brigitta Burger-Utzer: REFRAINS
Duscha Kistler: BLACK BOX
Fernando Galrito: COINCIDENCE
>受賞作審査をするという事は、世の中に雑然と存在する作品群に、一つの道筋をつけることだと感じました。
そしてグランプリ受賞作は、ここに来る前のブダペストでも上映されていたのだが、その時はあまり上位になりませんでした。同じ人間(自分の事)がいても、コンペのセレクトによるコンペ作品の種類と審査員同士の関係性で賞は変わってくるのです。
グランプリと審査員特別賞については別途紹介します。



明けて今日は、スロベニア南西、アドリア海に面した漁師の街、イゾラまで観光バスでピクニックに行ってきました。浜辺の対岸はイタリア。丘の上の古い農家でランチを食べる。自家製のパンや地元の魚介類の煮物が美味しかった。
さてあとは、今夜の自分の回顧上映を残すのみで、フェスティバルは幕を閉じる。
フェスティバル・ディレクターのイゴールさんは、スロヴェニアにアニメーションの学校やプロダクションがないので、この映画祭を通じて、アニメーション作品の上映や、ワークショップを積極的に行っている。観客もゲストも前回に比べ、格段に増えたそうだ。いま育ち始めている良質なアニメーション映画祭だ。コンペの作品の質がもうひとつだったのが悔やまれる点だろうか。ぜひ次回には日本からも積極的にエントリーしてほしい。
アニメーションの世界は小さい。どの国も、少人数の伝道者によって、この文化が支えられている。
- 2007/12/10(月) 03:43:42|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

今日は、12時から審査の最終会議。意見はみんなそれほどずれる事なく、スムーズに決まった。これで大きな仕事が終わって一安心。賞の発表は、明日のクロージング・セレモニーなので詳細は、後ほど。
今日の夜上映がある「
The Christies」のフィル・ムロイさんがロンドンから到着。昨年のポーランド以来久しぶりの再会。でも年に1度はどこかで会ってる。

審査を終え、審査員みんなとお祝いの夕食。
シャンパンとご馳走とワインとチョコレートケーキ。

夜は「
Canadian National Film Board Classics II」と深夜0時からの「The Christies」を見る。NFBは近年の傑作選で、未見だったジャック・ドリューアンのフィルムが良かった。フィルさんのは最強のフィルム。
映画祭のフォト・ギャラリーに展覧会のオープニングの様子がアップされています。ご覧ください。
>GALLERY
- 2007/12/08(土) 02:04:55|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
昨日サンタクロースが来ました。
セント・ニコラウスの記念日で、ホテルからお菓子と果物の小さな赤い包みがドアノブにかかっていたのです。

昨日は午前10時から「
子供向けのプログラム」で『おうち』と『バベルの本』を上映しました。小学校1年生の子ども達が大勢見に来てくれて、挨拶をしました。質問を受け付けると「名字は?」とか「名前は?」とか僕へのかわいい質問ばかりでした。『おうち』はワンカット、ワンカット、アクションがある度に笑いが起こって、こども向けの作品を作って良かったなと幸せな気分になりました。

上映後、ロビーで、
Steven Woloshenさんのシネカリ・ワークショップに僕も参加、ドーメンくん、ティタさん、作家のAbi FeijóさんやThéodore Ushevさんらも参加して、皆で楽しくフィルムをスクラッチ。
昼食は、日本大使館のお招きで「SUSHIMAMA」という和食レストランで、お寿司をご馳走になりました。飯山大使、武井書記官と3人で、日本や世界のアニメーション文化の現状、文化交流のヨーロッパと日本の企業や社会の意識の違いなどの話をしました。

午後は、「
Canadian Independent Contemporary Animation」NFB以外の制作作品をインディペンデントと呼ぶ事が多いと言っていた。続けて「
Best of Fantoche 2007」プログラムを見る。ベストものは粒がそろっているので、見やすい。
「
コンペ4」これが最後のプログラム。その後「
Contemporary Portuguese Animation」を見る。いいプログラムなのに時差の睡魔に襲われて残念。プログラム終了後、深夜にコンペのディスカッション。時間も遅くなったし、沢山プログラムを見てちょっと疲れました。
- 2007/12/07(金) 17:35:52|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1

映画祭3日目。長期の海外滞在でそろそろ日本が恋しくなってきました。
ハンガリーでここでも日本からの留学生に会ったけど、なれない土地で留学したり、働いている人はさぞ大変だろうなと思う。

一昨日、アンティークショップで壷を買いました。17世紀か18世紀バロック時代の大変古い物で、スロヴェニアのお医者さんが薬剤かなにかを入れるのに使っていた物らしい。古いラテン文字が真ん中に描かれている。ちょっと高かったけど、珍しいものだし、今回リュブリャーナでの展覧会の記念にと買ってしまった。
昨日は、国立リュブリャーナ大学の日本語学科で講演をしました。主任のBekes教授は、横浜に住んでいて、単身こちらに教えにきているのだそう。その教え子のドーメンさんとティタさんが今回僕の通訳のサポートをしてくれているのだけど、先生の前ですこし小さくなっていた。講演のあと、この3人のスロヴェニアの人々と日本語でお茶をしてるのが、なんとも不思議な気分だった。その後、Bekes先生に誘われて、博物館で開催されている日本大使館主催のパーティーにも顔を出す。舞踏や画家や、指揮者など現地で活躍している日本人の人々に会う。
途中退場して、ティタさんと「
コンペ3」の上映に向かう。リュブリャーナ大学からソルボンヌ大学に移り、日本映画の研究をしていたそう。その後ベルリンとトルコに滞在していて、こちらに戻った所だそうだ。だからスロヴァニア語、日本語、フランス語、ドイツ語、トルコ語、英語、ほかにイタリア語などもできる才女だ。英語も日本語もおぼつかない自分は、言語の能力のある人には、ただただ尊敬する。

会場の映画館、Kinodvorの外観。
今回は、評論家ばかりなので、みんな言葉が巧みで、僕はどんどん無口になってしまいます。英語の問題もあるけど、ドーメンさんがついてくれているので、それは大きくは関係ないのです。なにかが作家同士での審査とは違う気がする。作品の認識をとてもしっかりしていて、でもこういう人たちがいるから、世界中ですばらしい映画祭が開催されてもいるのだなとも思う。
- 2007/12/06(木) 17:28:44|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

ランチは、会場の近くのクーポンが使える中華で。実は昨日も同じ焼きそば(英語でオーダーするときはスパゲッティ。米の麺と区別している。)を食べた。醤油とニンニクだけのシンプルな味付けだけど、醤油好きなので、久しぶりの醤油味がうれしい。
下の写真は、劇場での原画展の様子。映画が終わって、外に帰る時の廊下に展示されている。




昨日は、「
Vienna Independent Shorts」と「
Made in Yugoslavia 1949 - 1990 Zagreb 1」を見る。スロヴェニアはご承知の通り、旧ユーゴで、このプログラムはザグレブ・フィルムの歴史をたどる特集上映。
その後「
コンペ2」の審査。ここに来る直前に ブダペストでコンペを見ているし、9月にオタワでも結構まとめて見たのだが、既に見た事のある作品が少ない。ひとつのプログラムに2〜3本だけだ。セレクションによっても当然作品が違ってくるのだが、常に新しいものが作られていて、新しいディレクターがどんどん誕生している。日々沢山見て、沢山研究しないと現代のアニメーションを正しくとらえていくのは難しい。
下は審査員の5人。左から、ウィーンのブリジッタ、カナダのマルコ、スイスのダッチャ、僕、ポルトガルのフェルナンド。今回は僕以外はみんな映画祭やシネマテークのディレクターやキューレターばかり。ホテルの会議室もクリスマス用に飾られていて、楽しい雰囲気。世界のいろいろな国にアニメーションを良く理解している人がいるというのが、不思議でもあり、日本ももっと頑張らないととも思う。

昨日東京で記者会見があり、僕はご承知の通り出られなかったのですが、来年4月から、東京藝術大学 大学院映像研究科(横浜市)に
アニメーション専攻が新設され、そこで教える事になりました。取りあえずご報告だけとなりますが、創作と研究において「日本ももっと頑張らないと」の拠点となるよう、微力ながら貢献したいと思っています。
- 2007/12/05(水) 16:57:23|
- 映画祭
-
| トラックバック:0
-
| コメント:1
« 前のページへ |
ホーム |
次のページへ »