アカデミー賞のノミネート以来、取材を受けたり、講演をする度に話す事だが、私は自分の作ってるものを「アニメ」と呼ばず、「アニメーション」と呼んでいる。
今や、英語圏で「アニメ(Anime)」といえば、「Manga」と同意義の日本製のマンガアニメーションを差す外来語になっていて、特定のカテゴリーの名前になっている。絵画的なアニメーションやクレイアニメーションを「アニメ」と呼ぶ事に私は違和感がある。取材の校正をする度に「アニメ」と書かれている所を「アニメーション」に直している。字数の制限から記事を書く方は、どうしても短い言葉を好むし、日本人は総じて言葉を短くする事が好きなようで、「アニメーション」ときちんと言ったり書いたりする人のなんと少ない事か。
「アニメーション」と言った場合は、映っているもが、漫画である、絵画であれ、人形であれ、実写であれ、一駒一駒、駒撮りで作られたあらゆる内容の映像を差す広範囲な意味にとれる。
どうかこれから少なくとも私の作品を「アニメ」と呼ばないで下さい。
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- 2005/06/12(日) 22:27:48|
- アニメーションについて
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